日別アーカイブ: 2012年10月30日

くるみのお勉強

日本で自生している種は
姫胡桃(ヒメクルミ)、鬼胡桃(オニクルミ)、
テウチグルミ=カシグルミ 
信濃胡桃(シナノクルミ)、これらの亜種、雑種が存在します。
オニグルミとヒメクルミを総称して和胡桃または沢胡桃と呼ぶそうです。


↑ 写真左がヒメクルミ、写真右がオニクルミです。
先日拾ってきたくるみを調べて見ると大小はあるものの
ヒメクルミ1割、オニグルミ9割という感じでした。

中国からきた胡桃をカシグルミ
アメリカからきた胡桃をペルシャクルミといいます。
売られているのは中国産とアメリカ産がほとんどで
日本のくるみはわずかだそです。

くるみの木は山間部の沢から、川岸、海岸にまであり
高さ 20 メートル以上になる落葉樹。

なぜくるみの木が川沿いに多いのか?
それは落ちた実は水に浮き、川に流れて拡散されて行くからだそうです。

また、くるみの木が高温多湿を好むからだそうです。
流れ着いたくるみは
数年かけ、大木になり、5月~6月、花を咲かせます。
胡桃(クルミ くるみ)は同じ木に、雄花、雌花、別々に花が咲き、
雄花と雌花の咲く時期が違い、一本の木では受粉出来無い事があります。
自生している、くるみの木は数本~数十本が群生している事が多く、
品種もバラバラであることが多いのです。

一番びっくりしたのは
くるみの木は他の植物の成長を抑制する物質を出し、
周りの木を枯らしてしまう事があり、
林業関係者や農家では、非常に嫌うそうです。
えええ???知らなかった、そんな厄介者の木だったのね~

そんなくるみも長野県多く栽培していて
交配して信濃胡桃という品種を作り出したそうです。
特に長野県東御市(とおみし)のくるみの里というのが有名です。

縄文時代から食べられている胡桃。
奥が深いですね。
今回はくるみ拾いを通していろいろと勉強させていただきました。