お米 ミニ知識

山形が生んだ米…『はえぬき』

お米は八十八の手をかけて作ると言われています。
今では機械化が進み、田植えも稲刈りも機械で行い、昔に比べるとずいぶん楽な作業になったようです。
でも天候だけは人間の手ではどうすることもできません。今年の台風や昨年の冷害、水害、旱魃など稲の作柄に大きく影響します。日本人の主食である限り美味しくて安全なお米を私たち農家は作る義務があると考えています。

『はえぬき』について

はえぬきは庄内29号を母にあきたこまちを父にもつお米です。

はえぬきの特徴は、水加減の対応力がとても優れている点です。
炊き上がったとき一粒一粒がふっくら美味しくたきあがります。冷めてもべたつかず、食べた時の甘みと食感は最高です。
なんたってキャッチフレーズは「ふっくら粒ぞろい」

『はえぬき』の名前の由来

平成4年「べにばは国体」開催の年にデビューしました。
「その土地に生まれ、その土地で成長したこと」と言う意味があり、山形で生まれ、全国にむけて大きく育つようにと言う願いを込めて命名されました。
今や山形県全体の収穫量の53%を占めるまでになりました。

『はえぬき』をご注文を頂くと

我が家ではご注文を頂くとお好みのつき方で(7分つき、5分つき、白米、玄米など)精米しすぐに宅配便でお送りしています。玄米でお送りして家庭用精米機で食べる直前に精米する方もいらっしゃいます。

お客様はお米の無くなる3~5日前にお電話かFAX、メールをくださいます。
その後精米仕立てのお米をお送りする事にしています。

【玄米の美味しい炊き方】

「玄米って固くて臭いがあって何か美味しくなさそう。」と思っていらっしゃる方。
実は私も春までそんなふうに思っている一人でした。でも「あるある大辞典」や健康番組で玄米のよさを知り、何とか美味しく炊けないものかいろいろやってみました。
私は玄米モードの付いた炊飯器を持っていません。圧力鍋もめんどうです。ましてお釜で炊くなんて…

★簡単で美味しい玄米の炊き方★

  1. まず玄米をできるだけ一生懸命傷をつけるような感じでとぎます。
  2. 炊飯器のお釜に入れて1晩おきます。
  3. 水は2合なら3合の目盛りまで、3合なら4合の目盛りにします。
    (もし炊き上がって少し固いようなら次回はもう少し水を多くしてください。)

     

  4. 天然塩(精製塩)ではないものを1つまみ入れて、炊飯器でふつうに炊きます。

これでふっくら美味しい玄米ご飯ができあがります。食べる時にごま塩をかけるとGOOD!
水を多めにすること、充分に吸水させること、天然塩を入れると玄米の臭みがしないこと、この3つが美味しさの秘密です。
玄米なんて…と言っていた山形の母は玄米ご飯を食べて1キロも体重が減りました。私も体重が減りましたよ!
山形の母は6月以来毎日玄米を食べています。父も炊きたての時は食べます。
炊きたての玄米はふっくらして本当に美味しいです。
皆さま、健康にダイエットに、ぜひ玄米ご飯をお試し下さい。

【お米に虫がつく?!】

夏になると、果樹園うめつのお米をご購入頂いた方から「虫が付いてしまった!」というお電話を頂くことがあります。

届いたお米は、すぐにタッパウエアの10キロキーパーなどに入れて冷暗所に置けば、湿気を遮断して、暑い夏でもしっかりと美味しいお米を守ることができます。精米したお米は生鮮食料品なのであまりに暑いのと湿気が苦手です。

もしお米に虫が付いた時は、あちらこちらの縁側や庭先で当たり前のようにお米を日向で干していた昔を想像しながら、新聞紙などの上にお米を広げてお日様に干して下さい。
お米の虫はお日様に干すといなくなっちゃうんです。
もちろん、干し終わったお米は普通に炊いて召し上がって頂けます。

【近年のお米作りについて】

米作りは機械化が進んでいる一方、その機械1台1台がとても高いので赤字が続いています。

例えばコンバインの場合1台500万くらいします。一家に1台では負担が大きすぎるのです。
何世帯か共同で所有するという方法もありますが、そうすると、どうしても稲刈り作業を行いたい日が重なってしまうのでトラブルのもとになりがちです。そういった経過を経て、今では請負といって機械を持っている世帯にその部分の作業をお願いするやり方が増えてきています。

山形県の母なる川である最上川の支流の白水川の水と、山形盆地の気温差、そして地域の人たちの協力から、東根市長瀞のおいしいお米は生まれます。

『減反』について

米作りは減反政策との戦いでもあります。

減反も村で一斉にやらないと国から減反の補助金が下りない仕組みになっているので、うちだけお米をたくさん作りたいといってもダメなんです。
政府の米価格がどんどん下がっていますし、農業従事者の高齢化や、機械化する際に大きな出費が必要とされることなどから、田んぼをやめる人が増えてきているのが現状です。