☆春のサクランボ畑☆
5月下旬から6月初旬、サクランボの花が咲き終わるとサクランボの木全体にビニールハウスをかけます。
今はこのハウス栽培が主流で、露地物(ろじもの)と区別されます。
このハウス栽培の最大の利点は、雨による実割れがないことです。赤くなったサクランボは雨に当るとお尻のところが割れて、商品価値がなくなってしまうんです。鳥が侵入してこないように ハウス全体を網で囲います。
今年は鳥ではなくサクランボ泥棒が 多く発生しましたが、ここは国道13号線に近いので車の往来も人の目もあるから少し安心でしょうか?
ずいぶん実がまるくなってきています。
これから少しずつ赤くなりながらさらに大きくなっていきます。
もうじき収穫です。朝日が当ってきらきら輝いています。(佐藤錦→)
さくらんぼは収穫前に雨に降られると裂果してしまうので、ビニールがけの雨よけテントで雨の被害を受けないように注意を払っているのですが、長雨が続くと根からの給水でサクランボの実は割れてしまいます。
見た目は悪いのですが、このはちきれたサクランボはとても美味しいのです。けれど、はちきれた所からすぐに傷んでしまうので、みなさんへお届けする商品にはなりません。
サクランボの収穫は、6月20日頃から始まります。
我が家では1週間ほどで終わってしまうのですが、この1週間は、まさに時間との闘いです。朝、摘み取ったサクランボはすぐにパック詰めして、その日のうちに発送されます。ですから、最短だと、次の日の午前中には、お客様のもとにお届けすることができるわけです。
サクランボが赤くなり始めると、畑のあちこちにこんな看板が立ち始めます。去年あたりからたびたび報道される「サクランボ泥棒」南側の赤く大きな実だけを盗んでいきます。
本当に情けない悲しいお話です!
☆摘み取り後~夏のサクランボ畑☆
サクランボをつみ終わると、すぐにビニールをはずしてあげます。
木もきっと雨に当りたいのですから・・・
根からの給水だけではたりませんよね。
あ~~~のど乾いた!なんて言っているに違いありません。
それから、お礼肥えをやってお疲れ様でした。です。
あと夏の間は特に作業はありません。
極端に雨が少ない時は、畑に井戸が掘ってあるのでそこから、水をやります。
☆秋のサクランボ畑☆
サクランボの接写に挑戦。
もう来年の芽が出ていて、感動してしましました。
これからきびしい冬が来るというのに、黙々と春に備えて準備です。
それに良く見ると、
鎧を着たように固そうな芽で、これならちょっと安心な気もします。
じぃ・はじめちゃんが、おもしろい物を作っていました。→
形を見ておわかりのように、風が吹くと、このペットボトルは『かざぐるま』のようにクルクルとまわります。まわった時に起きる振動が地面を伝わって、モグラを遠ざけるのだそうです。
モグラはサクランボの老木のある畑によくやってきて、穴を掘り進める時に、サクランボの根を痛めてしまいます。悪気がないのはわかりますが、サクランボにとっては致命傷にもなりかねませんからモグラが近付かないでくれるに越したことはありません。
☆冬のサクランボ畑☆
果樹園うめつのサクランボの古い木は、40年以上になります。
最上川の水害でほとんどが枯れてしまって、3本だけ老木が残っています。
果樹園うめつでは、一番最近では平成13年に、7年目の木を譲ってもらい植え付けを行いました。サクランボは7年目くらいから『いっちょまえ』になるのだそうです。10年目くらいの木は一番実がなる木でしょう。植え付けは、木の葉が落ちて眠った状態になってから行われます。12月の雪の降る前です。
*注:越して来たばかりのサクランボの木達は翌年から実をつけましたが、この実は青いうちに落としてしまいます。定植後すぐになった実は木に負担をかけないために取り払われるのです。
雪解けが進んで、畑に入っていけるようになると(畑の道は除雪されないので、かんじきを履いていくときもあるんですよ)剪定が始まります。これは達人じぃ・はじめちゃんのお仕事です。