どのような条件が重なると霜が降りるのか調べてみました。
春から夏にかけておもに4月から5月にかけて霜が降りる霜を遅霜といいます。
今回のような霜が遅霜です。
夜間に晴れて風も弱い日に放射冷却がおこり、気温がおよそ5℃以下まで下がった朝、
地面付近の温度は0℃以下となり、霜が降りることがあります。
この時期の霜は農作物に大きな被害を与えることも多く凍霜害と言われています。
この霜の時は新芽が出たり、花が咲いたりとこれから1年間の植物のスタートの時期なので
被害が多大になってしまうことが多いのです。
①霜を防ぐには、地面に水をまいて湿度を上げ、放射冷却を弱める方法
防霜スプリンクラーやスピードスプレヤーで水分散布をする
②送風機で風を送り、地表の冷気と高いところにある温度の高い空気を混ぜ、
気温の低下を防ぐといった方法 防霜ファン↓ 写真は静岡県の茶畑
夜間、曇っている時は地面から空に向け放射している熱を雲が受け取り、
地面は雲から熱をもらうことができます。
晴れて雲がないときは、放射された熱が逃げていくばかりなので気温が下がります。
また、風が弱いと地面に接している空気が冷やされてそのまま止まって冷え込みます。
反対に風が強い場合は地面近くの空気がかき混ぜられてなかなか冷えません。
空気は熱伝導率が低いので、冷えた空気は風によって動かされることで移動しますが、
風が弱いとその場に止まり、冷却が進むのです。
夏でも放射冷却現象は起こりますが、その影響はあまり目立つことはなく
秋から初夏にかけて農作物への被害などで影響が大きくなってしまいます。