今日稲刈りをする田んぼは唯一倒れた稲がある田んぼです。
なぜかここだけ倒れてしまっています。
今までは倒伏するということはほとんどなかったのですが
原因はここだけ肥料を手で振ったので、肥料が多く入ってしまい
節間が伸びすぎてしまった稲に
台風の風の外的要因が加わったせいかと思われます。
このように稲は肥料を多くして収穫量を上げようとすると倒れてしまい
稲刈りをするのに大変な重労働と減収を伴うのです。
しかしこの写真のような倒れ方は一部なので
コンバインで何とか刈れそうだとはじめちゃんのありがたいお言葉です。
コンバインの速度を最低にしてゆっくりと刈り始めました。
コンバインは稲を起こしながら刈り取るので多少の倒伏ならばOK!
ゆっくりとコンバインの後から付いていき、
刈り取れなかった稲を鎌で刈って行きます。
もし稲が完全に倒伏して水に浸かってしまうとそこから発芽してしまいます。
また腐ってしまったり、病気になってしまったり、品質低下と減収になります。
その上、手で刈り取りをしなければならないそうです。
機械に頼ってしまった現在、手で刈るというのは考えられません。
はじめちゃんの腕がいいので無事に刈り取りが終りました。
思わずホッとしました。
去年はここの田んぼはぬかってしまい田んぼ長靴をはいて稲刈りをしました。
今年は雨が少なかったので田んぼは台風の雨でもカチカチで
ぬかることはなく、「あんばいいい・・・」とはじめちゃんは喜んでいました。
明日は稲刈り最終日、天気のうちに刈り上げたいと祈るばかりです。
稲の倒伏とは?
稲は根元近くの節間が徒長によって間隔が伸びて
そこが曲がったり折れたりして倒伏します。
また節間が伸びて弱くなっているところに、
風雨などの外的な力が加わると倒伏してしまいます。
台風などの風が原因もありますが、肥料を多くやると節間が伸びてしまい
倒伏しやすい稲になってしまいます。
肥料をやって収量を上げる=倒伏をしないようにする
この限界点の見極めがベテランの勘によるものと思われます。