「今年は100年に一度の不作だ~」と山形の父が嘆いております。
100年?はちょっとオーバーだろう!
サクランボ専業でやっている農家は頭を痛めているそうです。
人件費はなるべくかけず家族総出で作業をしてしのいでいるそうです。
専業でないうちだって、頭どころか胃も痛い状況です。
これを山形弁では「がおる」といいます。
この不作の原因はやはり花の時期に気温が極端に低く受粉ができなかったこと。
サクランボは佐藤錦だけでは受粉ができません。
ナポレオンなどの晩成品種、紅さやかなどの早稲品種などの花が必要なのです。
佐藤錦の花が開いた時にはもう早稲品種の花が散っており
ナポレオンの花が咲いた時には佐藤錦の花が散っていたという
わずかなずれが生じたためだともいわれています。
なんと自然界は微妙な世界なのでしょう。
人間の手の及ばない力が働いているのですね。
このずれにも負けず受粉に成功した実は奇跡のサクランボといってもいいでしょう。